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フェリーニの「道」がさっぱり分からない

  • 2010-04-15 (木)

映画通の先生から「池田先生、大道芸やっていてチャップリンが好きなんだったら、是非フェリーニの「道」を見るといいよ」と勧められました。フェリーニと言えば知らない人はいない映画の巨匠、その最高傑作とたたえられているのが「道」です。でも白黒のイタリア映画なんてビジネスホテルのペイチャンネルでたまたま目にしてしまわない限りはまず自分から見ることはないですからね。いい機会なのでレンタルで借りて見ました。で、正直な感想をかくとね、

全くピンとこない

冒頭に主人公の大道芸人の男がアシスタントにする娘を母親から買うというシーンがあるのです。その理由が結構ひどくて「前の娘が心労で死んじゃったから」という、ちょっとしたおかわり感覚です。それなら母親も泣いて引きとめるのかと思うでしょ。そうしたら

「お金のためなんだよ、すまないねえ」

みたいな感じであっさりGOサイン。えーー。「お金」とか、例えそうだとしても一番言っちゃいけないことじゃないの。もうこの時点で処理できてないわけ。序盤から完全においてけぼり。

で主人公の男がねえ、まあろくでなしなんです。この後も男がいかに人間として最低かというエピソードが延々と続きます。最終的にはその娘も発狂しちゃうんだけど、あろうことかその娘を路上に捨てて男は1人馬車で行ってしまいます。

そして数年の月日が経ち、、

なんやかんやで男は娘の本当の愛に気づき、彼はそのとき初めて大声をあげて泣き叫ぶのであった。

Fin

感動、、、ちょっとできないわ。逆にちょっと醒めてました。

まあ、上のあらすじはさすがにはしょりすぎなので、気になる人は実際に見て欲しいのですが、映画ってね、感情のプラスマイナスの帳尻がきっとどっかで合うんだろうと信じて見てるとこあるでしょ。それがこれでもか、これでもかと負債を背負わされて、最後の返済これじゃ全く足りてませんっていう気に僕はなっちゃったんですよね。それがこの映画の深さであり、傑作たる所以なのだ、と言われれば確かにそうなのかもしれないけどね。でも共感できるかと言われると、全然できません。

ただ、1つ思うのは、こういうすでに評価が定まっている作品を見たり、読んだりしたとき「何これ、全然意味分かんない」ってことはあっていいことだと思うのね。その「分からない」が心にくさびみたいに刺さったままになって、いつかどこかの時点で消化されることも十分起こりうるんだし。でも「分からない」を口にしたとたん自分に駄目のレッテルが張られそうで、それを言い出しにくくなる雰囲気はありますよね。レッドカーペットに池乃めだかが出ちゃったら満点笑いを出さざる得ないみたいな、あの空気です。ネットのレビューでこの映画をほとんどの人が大絶賛しているのを見ると「ほんとかよ」ってちょっと思います。時代性もあるし、人それぞれの感受性もあるんだから、私はちっともいいと思いませんという意見、もっとあってもいい映画な気がするんだけどな。

僕ももう少し人生を積み重ねた後に見なおしてみたくなる時がくるかもね。

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