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褒め言葉

  • 2010-04-09 (金)

僕のランニングコースの途中に、宗教施設か何かだと思うのですが、少し雰囲気のある建物があります。正面のところに横断幕が掲げられていて、そこに大きく3つの言葉が。

「慈愛」「真実」「平和」

これを見てつくづく思うのは、単体で見ればこれほどいい言葉が、3個並んだとたん何故にこれほど信憑性のないものに変わるのかってことですね。もう、嘘くささしか感じないもの。ポジティブが3つそろうと不思議な虚無感を残して相殺される、という法則に最近気がつきました。

これをふと思い出したのが、先日予備校講師の紹介冊子を見せられたときですね。講師プロフィールをスタッフが一生懸命考えて文章にしてくれていて、その苦労はとてもありがたいのですが、それがまあハンコを押したように

「確かな数学力に裏付けられた」
「生徒から絶大な人気を誇る」
「実力派講師」

の素敵3拍子なわけ。それが3人、4人と続くとさ、読んでいてちょっと笑ってしまうくらいどんどん文章の説得力が薄れていくのが分かります。なにこれ。新しいタイプの嫌がらせですかと。

人を持ちあげることは貶めることよりもはるかに難しい、とはよく言ったもので、褒め言葉にはその人をどれだけしっかり見ているかが反映されますよね。「池田先生って数学がすごくできて、生徒からも人気のある実力派講師なんですよね」という人はたぶん僕のことを全く知らないんだろうなと感じるし、「池田先生って頭はそこそこいいのかもしれないけど、基本的に他人のことには興味がなくて、自分のことが大好きな人ですよね。」って言う人は僕のことを相当理解してくれている人だなと思う。変な話、僕にとっては後者の方がよほど褒め言葉ですから。

パフォーマンスのイベントに招待されるときなど、プロフィールに書く文章は僕は基本的には主催者側に「お任せしますんで、適当に書いてください」ということにしています。その文章には主催者が自分をどれくらい知っているのか、あるいは自分のどういうところを評価しているのかが反映されるので、楽しみでもあり怖くもあります。

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