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バーチャルうつつ

  • 2009-12-27 (日)

バーチャルリアルティーは「仮想現実」と訳されますから「バーチャル」という言葉にはなんとなく仮想や空想といった「非現実的」なイメージがついています。この言葉だけを切り離して「バーチャルな世界」=「非現実的な世界」の意味で使ってしまうこともありますものね。

ところがバーチャルという言葉の意味を辞書で引いてみると、

Virtual 実質上の、事実上の

と書いてあります。どちらかというと「現実的」のほうが意味合いとして近い。

実際にそこに物がなくても、目に見えたり、触感があったりすれば、それはそれを体験をしている人にとっては紛れもない現実であり、それを「バーチャルリアリティー = 実質上の現実」と名づけたわけですね。つまりバーチャルリアリティーは主観的表現。しかし客観的視点から見ればあくまでそれは「仮想現実」であるわけで、その認識の食い違いが「バーチャル」という言葉に相反するイメージを持たせたのでしょうね。

こんな感じで多くの人が実際の意味とは正反対の意味でとらえている言葉って結構多いですね。

「ドメスティック」。ドメスティックバイオレンスという言葉があまりに有名になってしまったためドメスティックの言葉の響きはバイオレンスとあいまってすごく過激なものに聞こえます。「ドメスティックアニマル」なんていわれるとどんな凶暴な生き物かと身構えてしまいそう。しかしドメスティックの本当の意味は

Domestic 家庭内の

ドメスティックアニマルというと家庭用のペット、飼いならされた動物という意味になる。この一転して牧歌的な雰囲気がなんか面白い。

「うつつ」。夢かうつつか幻か。こう並べられると「うつつ」って夢や幻のようなぼんやりしたものをイメージしてしまいますが、意味は逆に「現実」です。よく使う「うつつを抜かす」は「現実を逃避する」といった意味合い。これは高校生のときに古文の勉強をしていて初めて知ってなるほどと思った記憶があります。

一時期「どうぶつの森」にはまっていた僕はさしずめ「バーチャルドメスティックアニマルにうつつを抜かし」ていたわけですが、だんだんめんどくさくなってDSを1年以上開けていない僕の状況は、その「実質的現実」から逃避したわけだから「バーチャルうつつを抜かした」ことになるのか。

もう何がなんだか。

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