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心地よい騒音

  • 2009-12-04 (金)

河合塾には数学研究室、略して「数研」という部屋があります。念のために言うならば、数学研究室で数学の研究をしている人はほとんどいません。これはラブホテルの休憩時間に休憩している人がほとんどいないのと同じです。ときどき締め切りから逃げ切れずに捕獲された講師の拘束場所として機能する以外は、暇をもてあました講師(そして職員)の格好の遊び場所、あるいは現実逃避場所となっています。居心地がいいので授業の合間はここで過ごすことが多くなりました。

近頃その部屋の天井についているかなり年季の入ったエアコンが、動き出して数分してから止まるという分かりにくいストライキを始めました。さすがに寒いと言うことで、すぐに業者を呼んで直してもらったのですが、その直後、今度は内側から何か変な音が聞こえてくるようになりました。よほど待遇に不満があるのでしょうか。歯車の回転軸がぶれて小刻みに揺れているという感じのカタカタカタカタという乾いた音が続いています。

そのカタカタがずっと聞こえてくるのは明らかに異常な状態なのですが、じゃあそれが我慢できないほどかというと不思議とそうではないんですよね。慣れればなんともなくなるし、変な話ですがその音を聞いていると少し落ち着く感さえあります。

こういうのって何なんだろう。単純に音の大きさではないんですよね。教室で授業しているときに、どこかの教室のマイクの電波が何かと干渉して高周波の音が聞こえるか聞こえないかくらいの音量でずっと鳴っていることがありますが、これはとても神経に障ります。

音質なのか、リズムなのか、あるいは幼い頃の何らかの記憶と結びついているものなのか。ダンボールに入れて捨てられているところを気の荒い工場長に拾われ、工場の作業音を子守唄代わりに育てられたという過去は特にないはずだけど、輪転機のカシャンカシャンとかジェットコースターが坂を上るときのガタコンガタコンとかオルゴールのネジが回るカリカリカリとか、どことなくアナログな匂いのある騒音は僕は意外と好きなものが多いです。

ただそれはそれとして、このエアコンはそろそろ買い換え時だとは思いますが。

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