- 2009-09-06 (日)
生まれてこのかた何度も繰り返してきたことなのに、ずっと勘違いしていることって意外とあるものだという話。
最近久しぶりに自転車のタイヤの空気入れをしたのです。T字型のハンドルを両手でつかんで、シュッ、シュッってやる一番一般的なやつです。
やや話がそれますが、これだけIT革命だ、洗剤革命だという時代に、何十年も基本フォルムが全く変わらない道具ってすごいなって思います。そういう道具って「使いやすさ」という機能的な面だけではなく、「使う手ごたえ」みたいなちょっと人間臭い側面を持っている気がしますね。空気入れで言えば最初はスムーズに動くんだけど、空気が入ってくるとどんどん手ごたえが強くなってきて、最終的には押しても反発してきて動かなくなるというあの感じ。空気パンパンにしているぞっていう実感をびしびし感じさせてくれるもんね。空気入れって本来はめんどくさい作業なのになんか好きになってしまうのは何といってもあの「手触り感」が病みつきになるからです。今後自動空気入れ装置みたいなものが安価で販売されたとしても、絶対手動の方を使い続けると思う。
いや、まあそれはさておき。
本題に戻るとあれで空気パンパンにした後タイヤに取り付けてた注入口を外した瞬間
プシュッ
って空気抜ける鋭い音がするじゃないですか。僕ね、この30年間ずっとあれは
タイヤから空気が抜ける音
だと思ってたんです。調子に乗って入れ過ぎた空気をタイヤが耐えきれずに吐き出している音。直感的にはこっちの方がイメージ湧きますよね。マックシェイクをもう息が苦しいというところまで吸い続けて、もう無理ってところで「ふうーーーー」って息を吐き出すあの感じですよ。
でも最近気づいた。空気が排出されているのは実は空気入れの方からなんです。観察してみると空気入れって圧縮した空気を一時ためておくキャッシュメモリーみたいな部分がついてるでしょ。そこにキャッシュされているもう必要のない空気が注入口をとった瞬間に吐き出される音。それがあのプシュッの正体だったわけ。この年になってそれに気づいてびっくりしました。
でもこんな感じの自分だけの思い込みって結構あるからね。人に話したとき「ああ、そう言われてみればそうなんだ」って言われるのか、「え、そんなことも知らなかったの」って言われるのか、全く読めないので口にするのは結構勇気がいります。