Home > 金額がサービスを作る

« 完走 | メイン | 7月の公演情報 »

金額がサービスを作る

  • 2009-06-30 (火)

2つの喫茶店があって, 1つの店がコーヒー一杯300円、もう1つの店がその倍の600円するとします。値段以外はコーヒーの味も内装も店員の質もすべて同じ。であれば600円のお店なんて誰がいくんだよって当然思う。でもこの考え方は少し違うということに、大人になって金銭的に少し余裕を持てるようになって気がついてきました。

同じサービスにあえて倍のお金を払う人なんてほとんどいません。でもこの「ほとんどいないこと」、つまり客が少ないこと自体が客にとってメリットになることがあります。客が少なければ周りの声に煩わされることない静かでゆったりとした時間が過ごせる、その分客一人に対する店員の気配りも丁寧になる、であればこれは倍の金額を払う十分な理由になりえますよね。

面白いなと思うのは「サービス」が「金額」を生み出しているわけではなくて、「金額」が「サービス」を生み出しているところ。この発想、よく考えれば世の中のいたるところに既に組み込まれているのです。分かりやすい例は新幹線のグリーン席や飛行機のファーストクラス。内装の違いは多少あるとはいえ、目的地や所要時間が変わるわけではありません。にも関わらず高いお金を払う人がいるのは、やはりその金額が選別して作り上げる環境があるからです。僕もここ最近は新幹線で東京に行くとき、新幹線の中でやるべき仕事があるときは躊躇なくグリーン車に乗るようになりました。これは単に贅沢をしたいからではないんですよね。子供の声にイライラしたり、隣の人に遠慮してトイレに行けなかったりと余計な気を使うことがなくなるなら、5割増しの金額は十分妥当なものだと考えるからです。そういう考え方でいけば、高級ホテルのラウンジのコーヒーが1000円近くするのも、有名人が通うジムの会員料金が普通のジムの10倍するのもすべて頷けるわけです。

8月の高速料金がまた割引されるという話があったでしょ。僕は車に乗らないからあまり分からないのですが、安くなるならそれに越したことはないじゃないかと安直に考えていました。でも同じニュースの中でそれにトラックやバスの業界が反発しているということを聞いて、そうか、そう単純な話ではないんだなと気づかされました。高速料金が高いこと自体が高速道路に乗る人を選別し、流通の安定を支えているという側面は確かにあるのかもしれません。

Comments:1

iまる 2009-07-01 (水) 00:18

そもそも、エコだなんだとあれだけ騒ぎながら
ガソリンを大量消費する施策を打ち出してるんですよね。

不思議なものです。

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

Remember personal info

Home > 金額がサービスを作る

Search
Feeds

Page Top