- 2009-06-20 (土)
名古屋に行った帰りによく立ち寄る「おひつまぶし」屋さんがあります。
「おひつまぶし」とは何なのか、それはそれだけで一冊の本が書けるほど深遠なテーマですが敢えて試みると、そう、「うな丼」です。違いはうなぎが一口サイズに小さく刻んであるのと丼ではなく「おひつ」に入ってるところね。それを自分でお茶碗によそって食べる「かつくら方式」が採用されています。それ以外は、はい、「うな丼」です。
メニューを見ると食べ方がきちんと解説されています。
一杯目はそのままお召し上がりください。
二杯目は薬味を加えてお召し上がりください。
三杯目はおだしを加えてお茶漬けにしてお召し上がりください。
これねえ、僕は実際何度か行って一通りやってみたんです。その結果でた結論。
やっぱ、そのまま食べるのが一番うまい。
「おひつまぶし」を開発してきた名古屋の人、ごめん。多分僕は「おひつまぶし」が好きなんじゃなくて「タレのかかった鰻ご飯」を食べるのが好きなんです。もちろんワサビくらいまでは全然構いません。ただダシかけてお茶漬けにするってところまでくると、それは違う気がするんだよなぁ。だってうな丼の最大の売りって脂っこさでしょ。それを完全に打ち消す方向に行ってますから。あっさりさらさらを求めてる人は多分初めから鮭茶漬けを食べると思うんです。
一般論としてね、1つのことをいろいろと追求していく過程で、最終的にちょっとおかしな方向に進みだすことってありますね。例えばフィギュアスケートの演技見ながらいつも思うことは、最近なんかやたらダンスの「ステップ」踏んだりしてるでしょ。解説の人が「これは簡単そうにやってますが氷の上でやるのは相当な技術が必要なんですよ」とか言って。冷静につっこむと、ならそれは陸でやればいいことだからね。氷の上でしか出来ないことならすごいと思うんだけど、陸上でもっとうまく出来ることをわざわざ氷の上でやってどうすると。むしろ氷のメリットを消す方向に向いてませんか。このベクトルの向きは完全に「鰻茶漬け」と平行な気がします。
ま、でもさんざんおちょくっといて言うのもなんですが、僕はこの「鰻茶漬け」の方向性自体は嫌いじゃないのです。ふざけたり、ネタだったりするんじゃなく、大真面目に逆走しちゃう感じね。それは何かが純粋に大好きで、それにのめりこんだ人だからこその発想だと思うから。
今日久々にジャグリングのイベントに顔を出したのですが、いやいや、ジャグラーも1つの道具を極めていこうとするとどんどん大逆走を始めるので楽しいですね。ある人がシェイカーカップを両手に持ち、そこにボールを入れてカスケードする技を練習してました。もう、いろいろ間違ってる(笑)。でも好きだなぁ。
一生懸命間違ってる、ってなんかいいのです。
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