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走馬灯

  • 2009-05-23 (土)

駅のホームで酔っ払いが声高らかに演説をぶっている。ふと見上げるとその駅のホームをまたぐ歩道橋のような通路があって、そこに野球選手がずらりと並んでそれを熱心に聞いているの。その酔っ払いが途中から急にものすごいいいことを言い出して、野球選手が一斉に頭を下げてありがとうございますと言う。それを横で聞いている僕もなんか少し感動して涙が出そうになっているという。

そんな夢を見ました。自分が夢から醒めたことが分かってるのに、頭の中では、あー、さっきの演説すごいよかったなぁ。もう一度聞きたいなぁなんて思っているの。で、3分くらいしてもうすこし意識がはっきりしてきたときに改めて思う。

なんだこりゃ

全く意味が分からない。もちろん演説の内容なんてすっかり覚えていないのよね。

冷静に考えれば全くありえない状況が夢の中ではなんの違和感もなく受け止められている、ってのはまあ夢ってそういうもんだからいいとしても、目が覚めた後、あれが夢だったということまではっきり自覚していながらその世界観をしばらく受け入れている自分がいませんか。すごく不思議なんだよなあ。ふと我に返って1分前の自分が信じられなくなる感覚。

改めてこの夢の内容を思い返してみると実際に見たことやドラマやニュースでの一場面なんかがうまくブレンドされていることに気がつくのです。しかも自分の中ではむちゃくちゃ印象に残っているというほどでもないような些細なものばかりが。

パソコンのDVD再生ソフトなんかで5分とか10分とかの一定間隔で画像をキャプチャーする機能がついているものがあるんだけど、キャプチャーされた画像を後から見直すとハイライトでもなんでもない、単なる人の後姿とか、窓枠とかそういうものばかり並んでたりするわけ。人間の記憶装置も実はそういうものなんじゃないかって気がするね。で、そういう脈略のない画像を頭が勝手に並び替えて夢の中でストーリーを作り出してるんじゃないだろうか。

人が死ぬ直前には幼いときから今までの記憶が走馬灯のように蘇るっていう話があります。でも、その走馬灯も決して人生のハイライトシーンを集めた卒業アルバムのようなものではなくてさ、本当に何でもない日常の何でもない一場面、例えば満員電車から降りて階段を上るときに見た前の人の靴のかかととか、プールで背泳ぎしていたときに見た天井のライトとか、そんなものを並べたものなんじゃないだろうか。

それはそれで素敵なことって気もするんだな。

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