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プロとアマの意識の違いは

  • 2009-05-05 (火)

30分のパフォーマンスのネタを作るとして、何をもってそれが完成したとみなすか、ということころにプロパフォーマーとアマチュアパフォーマーの大きな意識の差をみるような気がします。

方向性として一つにもちろん、構成や演出、技術、アイデアといった作品そのものののクオリティーをできる限り高めたいという欲求があるわけですが、この意識はプロもアマもさほど変わらないように思います。ただね、それが十分に満足できるレベルになってそれをもって作品の完成とできるか、というとプロはそういうわけにはいかないんですよね。

すごく単純な話。プロはその芸を引っさげて営業することを考えないといけないから。仮に使う道具が1人では運べないほどの分量だったり、準備や後片付けにひどく時間がかかったりしたら、それは大きなデメリットになってしまうでしょ。現場にスタッフが常にいるとは限らないので、アシスタントや難しいタイミングの音出しを必要とするものも向かない。その他もろもろを考えて、道具も音響設備も芸の中で使うすべてのものを持ち運び可能なトランクサイズに収められたとき初めて、プロにとって作品は完成したということになるのだと思うのです。昨年のR1グランプリだったかな、舞台出身の芸人のネタをみたある審査員のコメントが「面白いんだけど、彼は営業のことを考えてないね」って言ってたのが印象的でした。もちろんテレビ番組のステージでやるネタでそれを意識する必要は全くないはずなのですが、確かに他のお笑い芸人のネタはきちんと営業サイズになっていたもんね。

これってどんな分野でも言える話だと思うんですよね。例えば趣味で料理をしている素人がプロ顔負けのものを作ったりすることはざらにあります。でもそれは手間や採算を度外視できるという一面があるわけで、じゃあその人がその料理を看板にレストランを運営できるかはまた別の問題なわけ。

プロにとっての足枷。ただこれは決して芸そのもののクオリティーの向上に相反することではないのかもしれません。むしろコンパクトにしようとしていく中でより精錬されたものが生まれていく可能性がある。

この連休、久しぶりに2日間の営業に行ってきました。今回自分に課した一つのテーマは使う道具を最初から最後まで自分で持ち運ぶこと。そのために使う道具を減らしたり、すでにある別のもので代用したりという試行錯誤をしました。それは結果的に自分の芸についていた贅肉をうまくそぎ落としてくれた気がしますね。やり終えられて、ひとつの自信になりました。

今日の一言
大道芸人になるとバリアフリーのありがたさがよく分かります。

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