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冗長性が足りない

  • 2009-02-05 (木)

「冗長」というとだらだら長い、無駄が多いというかなりネガティブなイメージの言葉で、結婚式のスピーチであれ、会議のプレゼンであれ、忌み嫌われることはあっても決して歓迎されるものではないのですが、面白いことにこの「冗長」が肯定的な意味合いで使われる文脈があります。

冗長性 (Redundancy)

サーバー構築の勉強をしているときにこの言い回しに出会ってかなりビックリしたのですが、この言葉はシステムに対しては必要不可欠な要素を表すものになります。例えばサーバーにとってデータのバックアップを取る仕組みは余分なリソースを使うという意味では無駄なものなのですが、信頼性の高いシステム運用にとっては欠くことはできません。「冗長性が高い」というのはその分安定性の高さにつながるのです。裏返せばすべての無駄を省いたシステムというのは実に危ういものであるということですね。

例えば3分間のジャグリングやダンスルーティンを組み立てることを考えてみるといいと思います。音楽の一音一音に完璧にタイミングを合わせる隙の無いルーティンを組んでしまうと、いざ何かの不都合が起こったときにパフォーマンスそのものが成立しなくなる危険があります。そのために大抵はルーティンの中にどうとでもできるような「遊び」の時間を設けておくのが普通です。言ってみればこれがパフォーマンスにおける「冗長性」。同じ事は列車のダイヤグラム編成や個人のスケジュール管理などにも言えそうですね。

無駄であることもシステム全体としてみれば合理的なものだというのはなかなか暗示的です。とにかく無駄を省くことこそが絶対善であるようにいう最近の社会の動きにもちょっと違和感を覚えるところはありますね。授業や会議の中での雑談もひょっとしたら安定したシステム運用のための「冗長性」なのかしら。

寸部の隙もなく埋め尽くされた自分の予定表を見て、これって危ういよなあって思う今日この頃。せめてゆっくりブログの文章を書くくらいの冗長性はあって欲しいものです。

今日の一言
人生にも冗長性が必要だ

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