- 2008-11-28 (金)
「リッチ」という言葉って今はなんか陳腐な、下手をすればちょっと小バカにしているような印象がくっ付いているでしょ。僕の想像ですがこの言葉が認識され始めた当初は富裕層を指す耳慣れない外来語としてそれ相応の重みやステータスを持ってたんじゃないかと思うのね。休日に外車にのって海に出かける家族、なんていうイメージ。ところがいつの間にか昼食のコンビニ弁当にプリンをつけたくらいのことでリッチになっちゃってますから。このハードルの下がり方。嘆かわしいものがあります。
それと同じ運命をたどるのではないかとひそかに僕が危惧しているのは「セレブ」です。僕の記憶では当初これはハリウッドスターかお昼のオープンカフェでチワワを抱いて紅茶飲んでいる川島なお美にしか使っちゃいけない言葉だったはずなんですが。もはやこの垣根は格差社会に耐えかねて一揆を起こした庶民によってどんどん破壊されてますね。
ここまで来たかって思ったのは先日情報番組でホテルのバイキングを紹介していて
「座っているだけでおしゃれな雰囲気が味わえる、まさにセレブバイキング」
とか言ってるのですよ。これっていいよね、突っ込んだ方がいいよね。
セレブはバイキングとか行かないから!
がっつく気満々な時点で間違ってる。
この調子でいくともう2年もすれば、「セレブ」の花園は草すら生えないまでに踏み荒らされてしまうに違いないです。セレブという言葉が正しく使われるかどうかを適正にチェックするNPO法人を早めに立ち上げた方がいいと思います。
あとね、最近少し言いすぎだなという気がするのが「アーティスト」。いつの時代からか歌手のことをアーティストと呼び始めたでしょ。最近これが大道芸の世界にまで広がってきたようで、こないだ静岡の大会では大道芸人のことをみんな「アーティスト」と呼ぼうみたいなことになってました。いや、いいんですよ。とってもありがたいことなのですが、どこか無理してる感があるんだなあ。なんかの新聞記事で
「世界各地からやってきたアーティストが自慢の芸を披露しました」
とか書いてるとね、もうちょっとズレてるじゃないですか。「アーティスト」って言うんだったら「自慢の芸を披露」とか言うべきじゃないでしょ。リゾットにお味噌汁みたいな。このちぐはぐ感が少しむずむずしてしまう。
これぞ「アーティスト」だなって人もいれば、中には「芸人」という呼び方こそ最高の褒め言葉になるような人もいるんですよね。しっかり中身を見て、それにふさわしい称号を選んでいただければと思うこの頃です。
今日の一言
みたらし団子をスイーツって言うな
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