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律儀なバクダン

JR尼崎駅(兵庫県尼崎市)で五日に客が避難する騒ぎの元になった「バクダン入りケーキ」と書かれたホーム上の不審な箱が、結婚式の二次会で配られた景品だったことが八日、尼崎東署の調べで分かった。

「バクダン」の文字は新郎新婦が箱に書き込んでいた。駅の警備員が五日夜に発見。JR東海道線は一時、運転を見合わせたため、九千七百人に影響した。

何も書かれていなければただの箱。それに一言「バクダン」と書かれていただけどこれほどの騒ぎになってしまうなんてね。いくつか前のエントリーに書きましたがこれもまさしく「文字の力」なんですよ。当事者にとっては笑い事じゃないんだろうけど、想像するとかなり面白いです。だって「バクダン」って書かれた箱ですよ。いったい誰に説明してるんだと。吉本新喜劇ですかと。本当に被害を出すことを意図したのだったら、普通の箱に見せかけた方がどう考えても効果的なはず。現実の世界では毒入りのビンにはドクロマークは描いていないし、爆弾入りの箱には絶対「バクダン」とは書いていません。

でも映画や演劇の世界では状況を見ている側にとって分かりやすくするためだけにあるよく考えれば不自然な設定が意外とたくさんあるんですよ。緊迫した爆弾処理、デジタルタイマーが爆発までの時間を刻み、最後の数秒で赤を切るか青を切るかみたいになるって定番のシーンもそう。皆当たり前のように見ていますが、よく考えればおかしいことだらけです。そもそもあのデジタルタイマーのディスプレイは何の目的でついているのでしょう。だって時限爆弾は本来誰にも見つからずに爆発させることが目的でしょ。であれば爆弾を作動させた後にあのタイマーを見る人なんて誰もいないはずなんですよ。わざわざ見つけてくださいと言わんばかりにピッ、ピッと電子音を立てる必要も全くない。コードにブービートラップを仕掛けたりとあれほど凝った意地悪をする爆弾魔も不思議なことにタイマー表示に関しては極めて誠実なんですね。そして爆弾処理班もあの表示に関してはなんの疑いも持たない。もし僕が爆弾魔だったら真っ先にあのタイマーに細工をするけどな。「タイマーは1秒残して解除される」というのがドラマの鉄則ですから、僕なら5秒前に爆発するようにします。どちらの色を切ろうかと主人公が恋人の言葉とかを回想しているときに大爆発です。もう台無し。

爆弾に仕掛けられたタイマーはグリニッジ天文台の時計より正確。これは「見ず知らずの老人とその連れがしゃべり始めたときは全員が戦いの手を止める」と並ぶお約束の一つです。テストに出るのでしっかり覚えておきましょう。

今日の一言
時間にアバウトな時限爆弾

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