- 2008-06-25 (水)
- 発見
先日泊まったホテルの洗面所のコップに「消毒済み」と書かれた薄いシートが張ってありました。よくある光景です。それを剥がしてコップに水を注ぎ、口をすすぎながらふと思ったのは、今僕がこのコップを安心して使っているのは、そのコップを隅々まで眺めたわけでも、顕微鏡で細菌がいないことを確かめたわけでもなく「消毒済み」という文字を見たからに過ぎないのだよなと。ためしにその「消毒済み」のシートを単なる紙コップに巻きつけてみました。なんかそれだけでその紙コップがこの上なく清潔で高級なものに思えてきました。単なる文字が僕らに与える印象の大きさはすごいものがあります。
昔あるバラエティー番組でこんなゲームをしていました。ある漢字を見せられその漢字を読むのではなく、その漢字の色を素早く答えるというもの。簡単なゲームのように思えるでしょ。では下の8個の漢字の「色」をなるべく早く左から順に答えてください。
赤青黄緑紫白黒赤
面白いことに反射的に色ではなくつい文字の方を読んでしまうんですね。「赤」を「あか」と答えてしまうといった具合。普通に考えて色を識別するより文字を識別するほうがよほど難しいはずなのですが、それでも文字の情報のほうが強く頭に入ってきてしまう。これは先の「消毒済み」の文字のもたらす影響力に近いものですね。
どんなに美味しそうなオムレツでも上にケチャップで「まずい」とか書かれていたら絶対まずいと思う。香ちゃんのハンマーに書かれている文字が「5t」ではなく「5g」だったら、同じコマを見てもその迫力は全く変わってくると思う。スピード社の社名がスロー社だったらLZR RACERの力は半減していると思う。あくまで予想。
文字に力が宿ると信じ、御札をいろいろなところに貼り付けたり、体中にお経を書いたりした昔の人の気持ちがなんとなく分かる気がします。
今日の一言
あえてこの名前でエアコンメーカーのトップに君臨したダイキンはある意味すごい