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リセット

数時間かけてパソコンでやってきた作業が、予期せぬ事態によってすべて消えてなくなってしまうということは現代社会の3大悲劇の1つに数えられるようになりました。僕も何度かやらかしたことがありますが、このときの虚脱感ときたらもう、あしたのジョーのラストシーンみたいな格好で数分間固まってしまうことになります。このとき写真を撮ったらネガとポジが逆転した画像が映るな、きっと。

ところがその後気を取り直してもう一度同じ作業をやり直したとき、最終的にできたものは先のものより格段によくなっているってことが僕の経験上非常に多いのですね。特に創作的な作業ではこれは顕著です。

自分の組み上げてきたものが台無しになったとき、その作業をしていた自分のすべてが否定されたような気がしちゃうけど実はそうじゃないのですね。その作業をしている中で形には残らないけれども自分が身につけているもの、いわば経験値のようなものが確かにある。決して振り出しに戻ったわけではないのです。しかも手探りで進む最初の作業ではやり直すほどではないくらいの細かな誤りを繰り返しているもので、そういうものが2回目にはきちんと修正される。結果やり直したほうがよいものができるのは必然なのです。リセットという言葉に僕はすごくポジティブな響きを感じてしまいますね。

人はとかく自分の歩んできた道のりを過大にとらえてしまうものだと思う。だから経験や実績を積めば積むほどそれがすべておじゃんになってしまうことを恐れるようになるんだろうな。手放したくないものの重みでどんどん身動きがとれなくなっていく。そういうのって何か悲しい。僕の強みの一つはたぶん何かに固執することがないことです。今の仕事や境遇、人間関係に僕はすごく満足していますが、もしそういうものにしがみつこうとする自分を感じたときは、いつでもなんの躊躇もなくそれらをリセットできる人間でありたいなと思っています。

今日の一言
同じ映画でも2回目のほうがずっと面白い

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