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ベターハーフ

この間出席した結婚式でこんなスピーチがありました。

「自分のパートナーを指す言葉として「ベターハーフ」という言葉があります。「ベストハーフ」ではないんですね。これはきっと、お互いがお互いのベストである必要はない、そういう意味だと思います。これからの生活の中で2人が互いのベストハーフになれるように努力していかれることを願っています。」

これはこれでいい言葉だと思うので別に揚げ足を取る必要はないのですが、ただその解釈だと「ハーフ」の意味がなくなってしまいますよね。「ベターハーフ」というのは半分にしたうちのよい方という意味。比べるものが2つだから最上級ではなく比較級を使っているのです。タイヤキを半分個した場合はお頭の付いているほうがベターハーフ、奈良県を半分個した場合は北半分がベターハーフ、アダルトビデオを前半と後半に分ければ後半がベターハーフ、ジャリズムならなべあつがベターハーフです。悲しいかな、2つに分けられたあらゆるものには必ずよい方と悪い方ができるのです。

話を戻しますと要するにこの言葉は夫婦を2人で1つと見たとき、自分の相方を「いいほうの半分」だと言っているんですね。つまりは相手を立てる言い回しです。決して他の女(男)と比べてマシなほうって言っているわけではないのです。ちなみに日本語で「愚妻」という言葉がありますが、これも実は妻を蔑んでいる言葉ではなく相手を立てる言い回しだそうです。愚かな「私の妻」ではなく、「愚かな私」の妻ってこと。なるほど、「愚妻」に最もぴったりくる英訳はこの「better half」かもね。

男女というのはお互い足りないものを補うようにうまく出来ているのだなあと周りのカップルを見ていてつくづく思うことがあります。お互いがお互いをベターハーフだと思えることこそ本当に素敵なことですね。ただ一つ思うのは、それを口に出して言ってしまうのはいかにもアメリカ的だなあと。「鬼嫁」だ「馬鹿亭主」だと表面的にはお互いのことを罵りあうほうが日本人的で、むしろ愛情を感じてしまうのは僕だけでしょうか。

今日の一言
ベターハーフってなんとなくマーガリンっぽい

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