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PLAYの総括 (その1)

公演が終わり、せき止めていたダムを一気に開放したかのごとく仕事の波が襲いかかってきました。見て見ぬ振りをし続けていたツケなので甘んじて受けるしかありません、、うう。1週間たってようやく水面に顔を出して息継ぎするくらいの余裕はでてきましたので、ここらできちんと公演のまとめをしておきたいと思います。

アンケートやWeb上での感想をざっと見た限りではそれなりによい評価をいただいているようでほっと胸をなでおろしております。ぶっちゃけちゃうと舞台裏はかなりバタバタだったんですけどね。直前になっても構成が決まらず、「絶賛」から「金返せ」までのどれが起こってもおかしくないくらいの状況でした。プロデューサーのしんのすけさんが一番ハラハラしていたかもしれません。

最初にこの話を頂いたとき一番心配したのは今の自分に「ジャグラー」を満足させる演技ができるかという点でした。いまや日本のジャグリングは世界のトップレベルにあり、技術の点では若手ジャグラーには及ぶべくもない。しかしジャグリングをやる楽しさ、見る楽しさというのは必ずしもテクニカルなものだけではないというのもこの芸の懐の深さなわけで、その部分でまだ僕が見せられるものはなんだろうと考えました。

以前あるパフォーマーさんと「ゴールドバーグマシン」のアイデアをパフォーマンスとして成立させられないかという話をしたことがあります。ゴールドバーグマシン。より通じやすい言葉で言えば「ピタゴラ装置」です。ドミノ倒しのようにある動きが次の動きを誘導し連鎖的に「動き」がつながっていく。またそれによって身近なものに対していろいろな意味が与えられていく。考えてみるとこのときの興奮ってのはジャグリングを見て感じる興奮と同質のものです。

これは実は僕の頭の中にずっとあったことなのですが、このような装置は確率に身をゆだねなければならない側面がどうしてもあり、100%の精度を要求するパフォーマンスとして成り立たせることが極めて難しいのです。なかばあきらめ気味に放置しておいたこのコンセプトにふと以前からやってみたいと思ってみた「映像」との融合というアイデアが結びつきました。「映像」の場合は動きが完全に制御できるのに加え、実際には起こせないような「視点」の切り替えが自由自在に起こせます。騙し絵のような物の見方の転換。それを連鎖的に次々につなぎ、もちろんそこに実像もリンクさせる。これなら僕のイメージする「面白さ」に近いものができるかもしれない。

思いついてからしばらくはFLASHとの戦いでしたね。準備期間のほとんどはパソコンの前に座っていたのではないかしら。最後の最後まで悩んだのはどうやって終わらせるかです。ピタゴラ装置のような最後に思わずアッと声を上げてしまうような気の利いたオチが欲しい。パズルの最後のピースがカチッとはまるときのような心地よさ、それを生み出すことができないだろうか。ずっと悩み続けて思いついたのが例の「風船」を使うアイデアでした。「よし、いける」というエントリーに書いたのはこの辺りのこと。これを思いついたときこのネタは完成したと思いましたね。

それから慣れない風船を練習し始めたわけで、まあ、よく間に合ったと思います。何を隠そう本番で一番不安だった部分でしたから、はい(笑)。もし風船が途中で割れたときの対応については2重3重の予防線を張っていたのですが、本番はどちらも一発で成功。思惑通り一番楽しく、盛り上がったネタになりました。これがなにより嬉しいかも。

結果的にできたものは通常のジャグリングからは程遠いものかもしれませんが、僕の中ではこの「映像」ネタが一番ジャグリング的なネタだと感じています。ジャグラーの皆さんはどう感じたのかしら。聞いてみたいところではありますね。

さて、何とかソロの作品を仕上げ、東京で目黒君と合流。実はこの公演の本当の試練はここからでした。それについてはまた次回に。

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