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契約更改

僕の仕事は基本的に単年契約ということで、年に一度、ちょうど今の時期に契約の更改をします。コマ単価や来年度の契約内容などを提示され、それを了承した上でお互いに判をつくという大切な行事。そして何を隠そうこの僕、この契約更改が大の苦手です。部屋の扉を開けてずらりと並んでいる背広の方々を見たその瞬間に帰りたくなります。

部屋に足を踏み入れた瞬間、背広たちが一斉に立ち上がる。ざざっ。中学校の卒業式じゃないんだからさ。怖いって。にこやかに迎えてくれていますが僕にはもう威圧にしか感じられません。気分は牧紳一とマンツーマンにあてられた小暮君です。しりもちをつかないのがやっとです。

その後いろいろな人が入れ替わり立ち替わりいろいろな説明をしてくれます。耳には入っていますがその半分も頭に入っていません。レンタカー借りるときとか、携帯電話の契約するときとか、そういう時にされる説明を聞いてても同じような感じになりますね。しゃべる側はとにかくしゃべらなきゃいけないのでしゃべりますよって感じのしゃべり方をし、聞く側はとにかく聞かなきゃいけないので聞きますよっていう聞き方をする。形式の交換。そしてほとんど何も覚えちゃいない。

「最後に何かあれば、どうぞおっしゃってください。」

「と、特にないです。」

沢尻エリカの決め台詞を鮮やかに決めそこない、言われるがままに判を押し、今年も逃げるように帰ってきました。あー、生きた心地がしなかった。

この場で日ごろ思っていることを全部言うぞって張り切る先生もいるんだけど、僕にはとても無理だな。というより僕は職場の運営方針とかそういう政治的なものに何一つ関心が持てないのです。そして関心がないことをさも関心があることのように言ったり聞いたりするのも嫌。

アルキメデスは城が攻め込まれていたのにも気づかずに、敵の兵に殺されるまで床に円を描いていたと伝えられています。彼も政治なんてなんの興味もなかったんだろうな。馬鹿だけど、その生き方はちょっとうらやましい。もしあるならこのアルキメデスのポジションを僕にください。

今日の一言
「その円を踏むな」とか言ってみたい

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