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少なくとも最後まで歩かなかった

「走ることについて…」の中の春樹さんの言葉。この言葉の重みを実感させるような大阪女子マラソンの福士選手の走りでした。朝のニュースでみて感動してちょっと泣いてしまいましたよ。

マラソンの鬼門といえる35km地点で失速、ゴールまであと1kmという距離になって足が動かなくなり、何度も転び、それでも起き上がって走り続ける。ランナーとしてのプライドをずたずたにされ、記録なんか到底望むべくもない状態。コーチも何度も歩いてもいい、やめてもいいと声をかけ続けていたのに、それでも走り続けた。あの状態で人を動かしているものっていったい何なんだろうね。

鼻を真っ赤にして、苦しそうに顔をゆがめて走る人は冷静に見りゃすごく格好悪い。無様に転び、生まれたての子鹿のようによろよろと立ち上がろうとする姿もとても人に見せられるもんじゃない。それでもつい目が離せなくなってしまうのは、走ることに込められたたくさんの比喩があり、僕らはそれを見ていたいからなんだろうな。だって生きるってそういうことじゃん、みたいな。

彼女の姿勢を見ていると記録とか、五輪とか、そんなこともうどうだってよくなるね。

少なくとも最後まで歩かなかった。

ただそのことに心から拍手。

今日の一言
あの状態でも人は笑うことができるのが素敵だ

Comments:2

つっきー 2008-01-28 (月) 15:22

昨日の夜から、ニュースであの映像を見るたびに泣いてしまいます(`;д;)

高校の長距離走ではいつも、最後まで走っているつもりなのに
歩いている先輩達に追い越されていました……

池田洋介 2008-01-28 (月) 18:37

僕も陸上部だったからよくわかります。

頭の中は前に進もうとしているのに、足が重くて前に進まなくなる。ちょうど水の中を全力疾走しようとしているときの感覚になりますよね。

ちなみに僕は風邪を引いて熱出したときにも、こんな感じの夢をよく見ます。

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