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緊張と付き合う

センター試験を直前に控え「先生、早くも緊張してきました。」みたいなことを言ってる受験生がいました。いやいや、さすがに早すぎる。まあ気持ちは分かるけどね。きっと僕ら芸人が舞台袖で自分の1つ前の演目を見ているときと同じなんだろうな。あのときの緊張ってすごいですからね。自分の心臓の音が誰かに聞こえているんじゃないかって思うくらい。

その緊張をどうやってほぐすか。僕の場合はどうしてもほぐれないですね。ステージに上がって照明がつくその瞬間までずっとどきどきしてます。でもいつも自分が使っている音楽が聞こえ、それにあわせて動いているうちにすっと冷静になれる。そこにいつもの自分がいることに安心するのです。ゆとりが出てくると大舞台は逆に味方になります。反応に手ごたえがあるから、それでいっそうリラックスして良い演技ができる。

もちろん常に失敗は怖いです。過去にも思い出すだけでぞっとするような演技はいくつもありました。例えば初めて大道芸ワールドカップにソロで出演したときの初っ端の演技。出だしの音あわせネタで動きを間違えて、そこから舞い上がってしまって、ほとんど何をしたか覚えていないほどテンパってしまいました。へこみまくった苦い記憶です。でもですね、その演技を後から恐る恐るビデオで見てみると、自分が想像していたほど悪くはないのですよ。まあ、よい演技ではないけど、死にたくなるほどひどいものでもなかった。特に完璧を目指すような環境では小さな失敗を必要以上に増幅してしまう心理が働きがちなんだろうな。実際はたいしたことではないのにそれがものすごく重大なミスに思えてしまう。

ミスなんてうまく対処さえすればどうにでもできるもの。いつもどおりの自分の演技ができないのはすごく悔しいけど、それでもそのときにできる一番いい方法を探してそれで納得する。悪い、でも最悪ではない、そういう演技をしたらいい。僕が経験から学んだ1つの哲学です。そのために考えうるありとあらゆるミスのうち最も悪いものに遭遇したときを想定し、それにどう対処するかまで考えておく。それは心の余裕にもつながります。

最後に、舞台袖でどきどきしている僕にある先輩の芸人がつぶやいた言葉。

「ここで緊張しなくなったら芸人なんてやめたほうがいいよ。」

その通りですね。ちょっとくさいですが、緊張は自分が全力で生きている証だと思います。一生のうちにそう何度もこないであろう熱い瞬間。それをしっかりと楽しむくらいの気持ちが持てれば一番いいですね。

今日の一言
MCに「池田たかし」と間違えられたことを僕は未だに忘れない(笑)

Comments:1

たつや 2008-01-18 (金) 06:24

ちょっと「習慣づけ」を行う必要がありますが、
深呼吸でオートマチックにリラックスを促す方法があります。

緊張しているときやストレスを感じているときというのは、
得てして呼吸も浅くなっているものです。
そこで、ちょっと自己暗示的ですが、椅子に座り、
軽く目を閉じて、鼻からゆっくり息を深く吸って、
口から息を深くゆっくり吐く、というのを数分繰り返します。
吸う・吐くの時間比は、4:6ぐらいで吐く時間を
長めに取ったほうが良いと思います。

しばらくして慣れてきたら、深呼吸しながら自分の頭の中で
「体の力が少しずつ抜けてくる」と念じます。
吐く息と一緒に体が重たくなるように力が抜けてきたら、
ある程度緊張が取れてきた証拠と思います。

私もある程度のトレーニングで、
何度か深呼吸すれば緊張が取れて冷静になるように
少しずつなってきました。

ポジティブなイメージを作るトレーニングにも
使われる心理学的方法なので、それなりに効果はあると思います。

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