- 2007-12-06 (木)
- しみじみ
大阪なんば辺りのクリスマスの雰囲気を見ていると小学校の授業参観日を思い出します。慣れないよそいきの格好で現われる親、とってつけたようなやさしい口調で喋る担任の先生。やけに張り切って手を上げる生徒。みんながみんな無理してちょっと浮き足立ってる。お前ら普段は絶対そんなんじゃねえだろって突っ込みたくなる感じですね。ところが同じ雰囲気を神戸が身に纏うととたんに本物に見えるから不思議なものです。普通の民家の玄関先に置かれている小さなクリスマス飾りさえ何の違和感もなくしっとりと空気に溶け込んでいる気がする。お洒落な洋服と同じで着こなせている街とそうでない街があるんだよ。あ、思いっきり偏見入ってます。大阪の人、ごめん。
夜、三ノ宮の街の木を彩る無数の青白い光を見ていると、ふと、坂口安吾「桜の森の満開の下」の冒頭にある印象的な一節を思い出します。
桜の花の下から人間を取り去ると恐ろしい景色になります。
現代人は桜の下で陽気に宴をし、その花を綺麗だと愛でているけど、満開の桜の下は本当はすごく怖い場所で昔の人は誰も近寄らなかったんだってくだり。
クリスマスイルミネーションをじっと見てると同じような怖さを感じるときがありますね。例えば今もし周りからすべての人が消えて、この電飾の下に僕だけがとり残されたとしたら。たぶんとても正気ではいられなくなるだろうな。小説の中の盗賊のように一刻も早くこの場を離れようと走り出してしまうんだ。人の心を虜にする美しさってのは実は恐怖心と紙一重なのかもしれない。その恐怖心を紛らわすため人は人の温もりを求める。クリスマスのイルミネーションの下にカップルが集まる本当の理由はこれに違いないね。
財政難でその存続が危ぶまれている神戸のルミナリエが本日からスタート。10年前くらいに一度行ったきりあまりの人の多さに足が遠のいていたんだけど、最後の機会っていうのならもう一度見てみたい気もするなあ。
今日の一言
玄関のクリスマス飾りにも経済が見える
Comments:2
- No Name 2007-12-10 (月) 20:20
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池田さん今年クリスマス彼女とデートしますか?私はその日仕事です。(悲)
- 池田洋介 2007-12-11 (火) 22:27
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そういえばクリスマスの日には必ず授業を入れられているような。教務部の粋な計らいだな。
「先生、こんなとこで授業してていいんですか。」
「お前らも、こんなとこで授業受けてていいのかよ。」と慰めあうのがイブの恒例行事。