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11月祭

銀杏の葉が東大路通りを黄色に染め始めるこの時期、青春のあふれるエネルギーをいかに無益に浪費するかという崇高な目的のもと、京大学園祭、通称NF (November Festival)が開催されています。金曜日に珍しく1日オフの日があったので、久々の学園祭を満喫してきました。NF委員が暴走する自転車を体を張ってとめようとしたり、セーラー服の女がセーラー服の男にナンパされてたり、お祭り広場で需要をはるかに上回る焼そばが売られてたりするいつもの光景。軽い殺意を覚えるほど下手糞なバンドの演奏ですらやさしく包み込む偉大なるぬるさ、これこそが京大学園祭。

そんな中、手前味噌で真に恐縮なのですが、ジャグリングドーナツがステージでやった30分のジャグリングショーはまるっきり次元が違いましたね。ダントツの★★★。このためだけに新幹線に乗って京大学園祭を見に来ても全く後悔しないレベル。始めたときはパラパラとしか人がいなかったのに、最後のほうはお祭り広場のほとんどの人がステージに集まってたんじゃないかと思えるほどの人だかり。自然と声が上がり、自然と拍手が起こる。見たか、本当のパフォーマンスってのはこういうものなんだぜ、ってちょっと誇らしげな気分になりましたよ。まっ、こっちは世界で通用してるレベルですから、素人バンドと比べること自体が可哀想ですけどね (ちょっと偉そう)。出演した後輩たち、本当にお疲れ様。素晴らしかったです。

学園祭の4日間を通して、吉田図書館前で大道芸もやっているのですが、こちらは初めて一般のお客さんを前に演技をするような1回生も混ざってる初々しい感じ。別の意味で見ていてどきどきします。何かで読んだことがあるのですが、日本の伝統芸能の面白い特色は初心者と熟練者が全く同じ舞台に上がることが許されていることらしいです。例えば大相撲では幕下と横綱が同じ土俵で相撲をとり、落語でも新入りと名人が同じ高座に上がるでしょ。客は同じ日に一つの芸の下から上まですべて見ることができるわけ。このことによって客も芸を見る目を養い、その客によって芸が育てられていく。なるほどなって思いますね。ドーナツにとってNFの大道芸ってのもそういう機会なのかも。

説教くさいことを言う柄でもないのですが、1つ言えるのはうまい芸だけじゃなく、こいつは下手だなと思う奴の芸こそしっかり見とけってことですね。客としての立場で、どこがダメなのか、どうすればよくなるのかを考えてみる。裏返せばそれは自分自身に当てはまることです。落語の名人、古今亭志ん生さんがこんなことを言ってます。

他人の芸を見て、あいつは下手だなと思ったら、そいつは自分と同じくらい。 同じくらいだなと思ったら、かなり上。 うまいなあと感じたら、とてつもなく先へ行っている。

今日の一言
学園祭の半分は優しさでできています

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