Home > しみじみ > 最後の夏服

« ことばあそび | メイン | カウントダウン »

最後の夏服

土曜日の予備校は学校が終わって直接やってくる制服の高校生がいっぱい。昨日、僕の授業を受けている高3の女子生徒から
「先生、今日でこの制服を見るのも最後ですよ。」
って言われました。一瞬なんのことかと思ったのですが、なるほどね。来週からはもう10月。彼女にとって高校生の夏服を着るのは今日が最後だということです。

そういえば昨日は、小雨がぱらついていたせいもあってか、駅で電車から降りた後いつもと違うひんやりとした空気にどきっとさせられました。つい数日前までひょっとしたらこのまま永遠に夏が続くんじゃないかと心配していたのが嘘みたいですね。極端に暑いか、極端に寒いか、断固としてちょうどいい温度になろうとしないうちの予備校の教室の空調を思わせる気候の変化。きっと誰かが大慌てで空のエアコンのスイッチをONにしたのに違いありません。

彼女にとって高校時代の夏がもう二度とやってこないのと同じで、僕にとっても今年の夏は二度とやってこないかけがえのないものであったはずなんだよね。だらだらと過ごしている僕でも時節の変わり目には不思議とそういう特別な気持ちになってしまいます。気候の変化が木の成長の速度を変化させ年輪となって痕跡を残していくように、季節の移り変わりはそれぞれの人生に小さな句読点を打つ役割を果たしているのだろうなと思います。四季が日本人の感受性を高めたっていう説もちょっとうなずける気がしますね。

今日の一言
人生の記憶は季節ごとにチャプター編集されている

Comments:0

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

Remember personal info

Home > しみじみ > 最後の夏服

Search
Feeds

Page Top