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電子辞書

初めて電子辞書を買いました。広辞苑、英和辞典、和英辞典、英英辞典、漢和辞典、類語辞典などがすべて手帳サイズのボディーの中に収まって手軽に持ち歩けてしまい、いつでも瞬時に調べたい単語にたどり着けるという事実にいまさらながら驚きを感じてしまいました。これはもう技術革新というより「革命」の粋なんじゃないかな。

新しい技術が従来の技術に取って代わったとき、古い技術が何らかのニッチな需要を見つけ、その中で生き残ることはあります。例えば僕が大学生の頃一時的に流行ったポケットベルは、携帯電話という圧倒的に便利なツールに飲み込まれ完全に姿を消したように思えますが、そのデータ送信の軽さや電波の弱さがメリットになり病院の待合室やファミリーレストランの客の呼び出しには今でも使われています。手軽な電卓の出現で実用上の価値はほとんどなくなった算盤もいわゆる「脳トレ」の道具として別の角度から注目されていたりする。

しかし辞書に関して言えばどうか。先にあげた持ち運びの手軽さ、検索の速さといった点において電子辞書の利便性は紙の辞書をはるかに上回っています。それに加えてコストパフォーマンスもよく、ネット経由で最新の情報を更新するといったメンテナンスも可能、となればひょっとしたら紙の辞書が太刀打ちできるものは何ひとつないのではないかと思えてくるのですよ。せいぜい枕にできる、漬物石の代わりになる、戸棚に並べておくとなんとなく権威が上がるくらい?「知恵蔵」の発行部数が全盛期の9割減で休刊に追い込まれるというニュースもありましたが、これはもうとめられない流れなのかもしれませんね。近くに大型スーパーができ、なすすべなくさびれていく商店街を見ているような切ない気分にさせられます。

昔は科学計算に「計算尺」という道具を使っていたのだよと年配の数学教師が感慨深げに話すのを僕らの世代は異国の話を聞くような気分で聞いているのですが、考えればそれだってほんの3,40年前の話なのです。きっとあと20年もしたら「昔は言葉の意味はすべて本に書いてあって、それを手作業で探してたんだよ」と僕たちは同じような感慨を持って子供たちに話して聞かせるのかもしれませんね。

今日の一言
電子辞書に「不可能」という文字はあるか

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