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地蔵盆

京都には地蔵盆という行事があります。大阪や東京の人に聞いたら知らなかったので多分京都近辺固有の行事なんでしょうね。名称からも分かるように子供のためのお祭りで地域の人たちが中心になって公園や道路に縁台を出して、そこでお菓子を配ったり、催しをしたりします。京都のジャグリングサークルにとっては1年のうちで最も出演の依頼が殺到する日。メンバー全員が1日中出ずっぱりで日ごろの腕を披露しようと大活躍する機会でもありますね。

まあ、さすがに僕はもう依頼に出向くことはなくなったのでこの行事とは無縁だと思っていたのですが、なんと数年に1回やってくる「組長」の仕事が今年回ってきまして、地蔵盆の当番をさせられることになってしまいました。念のために説明しておくとうちの町内は1組から8組の区域に分割されていて地蔵盆は組ごとに行います。その組を仕切るのが「組長」ね。普段地域の人との交流が全くなく、人付き合いというものが極端に苦手な僕には正直大変な重荷です。粗相のないように、かといって余りにうまく仕切りすぎて信頼されることもないように。合言葉は「無難」です。(まあ普段の授業のスタンスも似たようなものですが。) ちなみに僕がパフォーマーをしていることは誰にも知られてはいません。「デビルマンが誰なのか」と並ぶトップシークレット。そんなことが知れたら毎年何かやれといわれること間違いなしだからね。

そんなこんなで朝から町内のおっちゃんたちと一緒にテント立てたり、縁台組んだり、地味に働きましたよ。夕涼み交流会には近所の人たちがぞろぞろと集まってきました。うちの近所にはこんなにいろんな人がいたんだとちょっと驚きもしたり。子供は大騒ぎでビンゴゲームや花火に興じ、主婦たちはカレーを作りながら近所の噂話に大輪の花を咲かせ、おっちゃんたちは我関せずと隅っこに腰を下ろしてビールを飲むのです。僕がずっと遠ざけようと過ごしてきた所帯じみた空気がそこには充満して、肌にべとつく感じもあり、ちょっと懐かしい感じもあり。まあ、たまにはいいか。

人間関係の希薄さが社会問題にもなっている昨今、地蔵盆のような地域を感じる機会は貴重なのかもしれないです。きっと僕みたいな「人嫌い」のためにこそ用意された行事なのでしょう。時に排他的とすら言われることもある京都の地元意識の強さは、このような草の根のイベントから培われているんだなと再認識させられました。

今日の一言
「池田さんとこの旦那さん」と呼ばれることにいまだにかなり抵抗がある

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