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長い一日

今週の日曜日の夜、新幹線で人身事故が発生し3万人の乗客がその影響を受けたというニュースがあったと思いますが、何を隠そう私、その3万分の1です。僕がいなかったら影響を受けたのは2万9999人になるところでした。危ない、危ない。

僕が乗っていたのは事故を起こした新幹線の後続車両だったのですが、新横浜駅で停車したまま2時間半以上そのままでした。10分おきくらいに車内アナウンスが「前を走る新幹線がお客様に接触した模様です。」「ただいま警察が衝撃のあった車両の確認をしています。」などと現状を説明してくれます。淡白な表現ですが、どうしても生々しい想像を喚起されるものですね。真夜中の遺体の回収作業。どんなにお金を積まれても絶対やりたくないような仕事に携わってる人の気持ちを考えると、とても文句を言う気分にはなれません。

たった一人の身勝手な死がこれほどまでたくさんの人の時間と労力を奪ってしまうのだと思うとちょっと恐ろしくなりますね。もし自殺者がそうなることを望んでこの場所を選んだのだとしたら特に怖い。奇しくもつい先日に新幹線の新型車両が導入され、東京大阪間が5分短縮されたと大きく報じられたばかり。利用者の立場からすればたかだか5分ぽっちを短縮するのに使われた多大な労力のほんの一部でも、1人の自殺者を食い止めるのに使うべきなのではないかと思ってしまいますね。

京都に着いたのは結局夜中の2時過ぎくらいで、当然ながら公共の交通機関はもう動いていません。仕方なくタクシーを使うことになります。タクシー乗り場には長蛇の人の列ができているのですが、そこで待機しているタクシーは1台もなし。そりゃ普段ならこの時間に京都駅からタクシーに乗る客なんているはずないからね。流しのタクシーが1分おきくらいにポツリポツリとやってきて客を拾っていく状況です。こんな調子でいったいいつになったらタクシーに乗れるのかといらいらしていたら、、

そのときです。

京都駅前の交差点がいつの間にかタクシーのライトで埋め尽くされ、信号が変わるや否や大量のタクシーが京都駅になだれ込んできました。まるで映画「フィールド・オブ・ドリームス」のラストシーンみたいだ。これはなかなか壮観。

京都駅に乗客が溜まっているぞっていう情報がなんらかのネットワークによってあっという間に京都中のタクシーに行き渡ったんだろうね。この状況、1匹のアリがえさを見つけて去っていくと、その10分後にはいつの間にかアリの行列ができているっていうあれにそっくりです。我々の情報化社会はようやくアリ社会に追いついんだと目頭が熱くなりました。

そんなこんなの長い一日。次の日が休みだったのが不幸中の幸いか。


今日の一言
結局一夜明ければいつもどおりの日常なんだけど

Comments:2

まるゆん 2007-07-11 (水) 02:03

とってもとっても、おつかれさまでした(>_

池田洋介 2007-07-15 (日) 10:15

まるゆん姉さん、こんにちは。

そうですね、情報が瞬く間にいきわたるってのはすごいことです。

2時間以上電車が止まってると怒り出す乗客がいてもおかしくない状況ですが、少なくとも僕の乗っていた車両の乗客は比較的冷静だった気がします。これもやはり定期的に情報が与えられたことが大きいのだろうと思います。今は事故の現場にいる当事者が状況をリアルタイムでブログに更新することも珍しくはないですからね。

情報化社会のいい側面かもしれません。

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