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思い込み

ちょっと前のニュースだけど、、

昇降機?実は消火器=点検代で高額請求、2人逮捕-大阪府警
(時事通信社 - 05月31日 22:10)

 大手エレベーター会社「フジテック」(滋賀県彦根市)と酷似した社名で客を惑わせ、消火器の点検で高額な料金を取っていたとして、大阪府警生活経済課などは31日までに、不正競争防止法違反の疑いで、防災設備施工業経営伊藤一三容疑者(40)=大阪市城東区古市=ら2人を逮捕した。

 調べでは、伊藤容疑者らは1996年、消火器点検を手掛ける「フジ・テック」を設立。昨年10月、茨木市の倉庫会社に「フジ・テックの消火器の点検です」と電話し、客が「フジテックの昇降機の点検」と思い込んだことにつけこみ、代金として36万5000円を受け取った疑い。さらに翌月、同様の手口で滋賀県内の倉庫会社から計40万円を受領した疑い。

これは面白い。「消火器」「昇下機」ってことね。普通に「ショウカキ」と言う言葉を聞けば90%以上の人が「消火器」を連想するはずだし、そもそも普通エレベーターを「昇下機」なんて呼ばないです。にも関わらず「フジテック」という会社の先入観が頭に入っただけで「ショウカキ」=エレベーターという通常ありえない連想してしまうんですね。きっと業界用語なんだろうなって感じで。はっきり「ショウカキ」と言ってる以上勘違いした方に非があるという言い方もできるわけ。もちろん詐欺なんだけど、こんだけひねりがあればよくぞ考えたと褒めてあげてもいいんじゃない。少なくともバールでガラスケース叩き割って貴金属奪ったり、パワーショベルでキャッシュディスペンサーをまるごと持っていくような知能も風情もなにもない犯罪よりずっと粋だ。

アンジャッシュのすれ違いコントだな、これはもう。

(フジ・テック)児嶋「災害時はあればあるほどいいですからね」
(倉庫会社)渡部「へー、そういうもんですか。こんなこと聞くのもなんなんですけど、他の会社では何台くらいおいてあるものですかね。」
児嶋「そうですね、だいたい50台くらいはありますかね。」
渡部「それは多いな。そんなあっても使いきれないでしょう。」
児嶋「そうですね、使う機会はせいぜい10年に1回あるかないかくらいですからね。」
渡部「完全にもてあましてますよね。だいたいそんなに置くスペースはうちの会社にはないと思いますよ。」
児嶋「大丈夫です、うちのはコンパクトですから。だいたい50cm四方くらいのスペースがあれば。」
渡部「小さすぎるでしょう。」
児嶋「ですから子供でも使えますよ。」
渡部「というより子供しか使えませんよね。どう考えても」

みたいな。

ひっかかった会社は相当悔しかっただろうけど、0.1パーセントくらいの快感はひょっとしたらそこにあったんじゃないだろうか。

今日の一言
思い込みはうまく使えばエンタテイメントだ

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