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安全ってなんだ

今回のエキスポ事故、報道番組を見ていて繰り返し耳にしたのは、
「楽しいはずの連休」
「安全なはずのジェットコースター」
という言葉です。連休が楽しいかどうかは個人的な問題だと思うのですが、まあそこは100歩譲ってよしとしても、曲がりくねったレールの上を細いバーだけに体を委ね、何十メートルの高さから落下させられるような乗り物は「安全なはず」という言葉とは最も遠い存在のような気がしてなりませんね。あんな乗り物にお金を払ってまで乗る人がいるなんて正気の沙汰とは思えません。僕が思うに遊園地で安全なはずと言い切っていいのは「マイナス40℃の世界」だけです。寒いけど。

最近何か事故が起こるたびに繰り返される「安全なはず」という言葉、

安全なはずの電車で
安全なはずの飛行機で
安全なはずのエレベーターで
安全なはずの公園の遊具で

じゃあ、この日本で「安全なはず」ではない場所がいったいどこにあるのだろうと逆に考えてしまいます。

たくさんの乗客があふれる朝のホーム、特急電車がものすごい勢いで通り過ぎていく隣を人は平然と歩いています。そういう光景を見ると僕たちの日常生活の中に、それこそ手を伸ばせばすぐに届く距離に死があるんだってことを感じないではいられません。「安全なはず」なんてのは盲目的な信仰みたいなもので、実際目を開けて周りを見回せばジェットコースターなんかよりずっと危ういバランスのもとに今の自分が生きていることに気付くのです。

「日本人は安全と水はただで手に入ると思っている」

とはイザヤ・ベンダサンが著書「日本人とユダヤ人」の中で書いた名文句。安全は実は奇跡的な秩序の上に保たれていて、そしてそれは誰かの努力によって維持されているのだということを忘れちゃだめですね。

今日の一言
「安全」の反対語は「危険」ではなく、「不安」だと思う。

Comments:1

旅好きジョニー 2007-05-12 (土) 04:10

毎回、ぷっと笑ったり、強く考えさせられたりして読んでます。
今日の一言と繋がると思いますが、よく行政では「安全・安心のまちづくり」など、「安全」と「安心」をセットにします。語呂がいいのかな?
確かに、個人の生活の中では、「安全・安心」は不可分で連動しているものと思います。
ただ、行政サービスとして見たときに「安全」を提供することはできても、人の心の内にある「安心」を提供することはできない(計測できない)から、施策として「安心」を含むのは良くないとした意見を聞いたことがありました。

企業でも工場に「安心第一」とは書いてないですね。

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