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またしてもFake

めざましテレビを見てたら、あのディズニーの有名なネズミと微妙に似ているキャラクターが登場するパレスチナの子供番組をやってました。そのネズミが少女に向かって
「モスクを解放するぞ! イスラエルの占領に対して抵抗するぞ!」
とか言ってるのです。

この地域の問題の根深さを考えれば笑い事ではないのだろうけど、僕は笑ってしまいました。これはパクリなんじゃなくて、シュールなコメディーとして立派に成立してるんじゃないの。「できるかな」のゴン太君とのっぽさんが大量虐殺ごっこをするというテレビすれすれのネタをラーメンズがやっていたのを思い出しました。中国の石景山遊園地も「耳の大きな猫」だなんて苦しい言い訳するくらいなら、あのキャラたちを集め、「It'a a small world」を流しながらエレクトリカル反戦デモとかやればものすごい社会風刺になるのにね。

中国の開き直りを見て、あんなことは非文明人のやることだなんて散々馬鹿にしてますが、文明が発達したこの日本で瓜二つの絵を「共同制作だ」と言い張った立派な画家さんがいたのをお忘れなく。この手の問題って規模の大小はあれ歴史、文化を問わず常にどこにでもありますね。16世紀に三次方程式の解の公式をめぐって繰り広げられたカルダノとタルタリアの争いは数学史に残る盗作騒動ですし、ジョンレノンが「Come Togheter」のメロディーを盗作と訴えられて「すばらしいものを盗んだんだから何が悪いんだ」と開き直ったのも有名な話。

表現のあるところには盗作あり。僕も表現者である以上、盗作問題には十分慎重であるべきなのですが、ひとつ言えることは何かをパクったとしても、重要なのはその上にどんな価値を加えたかってことなんだな。中国の遊園地は単なる劣化コピーなんだけど、ハマスのテレビ番組はそこにメッセージを乗っけたのだから(内容はともかく)表現としては大いにありだと僕は思う。加えられた価値が圧倒的に優れているときは、ジョンレノンみたいに最終的にオリジナルを凌駕してしまうことだってあるのです。盗作も一つの文化なのかも。

最後に一つ。中国の遊園地の客がインタビューに答えて言った言葉
「何の問題があるの? 私たちが楽しんでいるんだから。」
とんでもない暴論とは言え、僕はその中に一分の理はあるような気はしています。

結局表現って誰のためのものだ。

今日の一言
松本零士と槇原敬之が争っているその「時間」は子供たちの「夢」を裏切り続けていると思う。

Comments:1

池田洋介 2007-07-01 (日) 20:05

続報きました。

ハマスの偽ミッキーが「殉教」=問題のTV番組最終回-パレスチナ
(時事通信社 - 07月01日 07:04)

【エルサレム30日時事】パレスチナ自治区ガザからの報道によると、イスラム原理主義組織ハマスのテレビ局は29日、イスラエルへの抵抗を呼び掛けるミッキーマウスに酷似したキャラクター「ファルフル」が登場する子供向け番組の最終回を放送した。ファルフルはイスラエル当局者に扮(ふん)した役者に殺害され、「殉教者」となった。

 最終回は、同当局者が土地を買収しようと試みたところ、ファルフルが「テロリスト」などと叫び、殴打されたという設定。共演する少女は「ファルフルは土地を守ろうとして殉教した」と死をたたえた。

うん、間違いない。絶対これはわざとやってるな。

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