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ケーニヒスベルクの橋

現在のロシア、かつての東プロイセンの首都「ケーニヒスベルク」という街には川に挟まれた中州があり、そこに7つの橋がかけられていた。折しもその街では空前の散歩ブーム、街の人たちはこぞってその7つの橋のすべてを1回ずつ通ってもとの場所に戻ってくるような散歩コースを作ることに没頭していたという。しかし、それをなしえたものは「アド街っく天国」のスタッフも含め誰もいなかった。

散歩ブームの真偽とその時代にアド街が放送されていたかどうかは定かでないが、そういう問題が興味の対象であったのは事実らしい。実写版レイトン教授と不思議な町だ。

この問題をオイラーという数学者が「一筆書きの問題」ととらえなおして研究し、そのような散歩コースを作ることが「不可能」であるという夢も希望もないことを証明してしまう。街の人たちの失意は察するに余りある。

しかし捨てる神あれば拾う神あり。こんなたわいもない問題がその後「位相幾何学」と呼ばれる斬新な数学を生み出すきっかけになるとは。

どこに数学が転がっているかなんて本当に分からないものだ。