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四色定理

日本の47都道府県の地図を隣り合う部分が同じ色にならないように塗り分けるとき、何種類の色が必要だろうか。答えは四色あれば十分である。市町村まで細かく分割したらどうだろう。これも四色あれば塗り分けられる。実はアメリカ合衆国の50州だろうが、世界の200ヶ国であろうが、あるいはネバーランドの実在しない地図であろうが、平面上のどんな地図も四色あれば塗り分けること可能なのだ。塗り絵ができる子供なら誰でも気づくことができる程単純なこの法則は、しかし長い間誰も証明することができない難問「四色問題」として知られていた。

1976年にこの定理は二人の数学者によって証明され「四色定理」となる。しかしこの長年の未解決問題の解決を数学界がスタンディングオペーションで迎えたかというとそうではなかった。なぜならこの問題を解決したのは人の頭脳ではなくコンピューターだったから。

パターンをある程度絞り込み、それでも人の手で調べるにはあまりに膨大なしらみつぶしをコンピュータが行った。コンピュータがはじき出した答えはどれも塗り分けられない。晴れてこの定理は解決されたということである。

多くの数学者が感じただろうな。

なんか釈然としない。

ウルトラマンがスペシウム光線で怪獣をやっつけたときの爽快感がない。むしろ怪獣を撲殺したみたいな後味の悪さである。

それでも証明は証明。それでも恋は恋。でも気分的には認めたくない。今尚多くの議論を巻き起こし、別の意味で「四色問題」となっている。