池田洋介日記帳
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2004年11月17日(水) 静岡2004
大道芸ワールドカップが終了しました。毎年のことながらこの大会からはとても大切なエネルギーをもらいます。

今年特に感じた部門の話。ワールドカップにはオン部門とオフ部門という2つの部門があります。何がオンで何がオフなのかと言いば一番分かりやすいのがギャラ。オン部門はいわば招待参加扱いでギャランティーが発生しますが、オフ部門はわずかばかりの交通費のみ。宿泊費などはすべて自分もち。そのほかにもパンフでの扱いや演技ポイント、音響設備などその待遇はオン部門とは天と地の差です。そんなシビアな環境のオフ部門、しかし今年はオン部門を食ってしまうほどインパクトがありました。今回は平日が多く、オフ部門のパフォーマンスを見るチャンスに恵まれたのも幸いでした。

今年一番印象に残ったのは「シルブプレ」。一度劇場でご一緒させてもらう機会があり、是非しっかり見たいと思っていました。平日の公園の芝生でお客さんもそれほど多くない環境でしたが、しかし背景のイチョウの木や芝生、落ち葉と、白い衣装のコントラストがまるで映画の一風景のようにマッチしていて今でも目に焼きついています。表情の演技がすばらしくて、シュールさ、コミカルさにほっと温まるようなやさしさを感じるマイムでした。こういう作品が僕は大好きです。

オフのパフォーマーに惹かれたのはやはり演じる姿勢でしょうね。どんなに環境が悪かろうと、お客が少なかろうと一生懸命演じているのが伝わってくる。そしてそれがお客さんを集めている。ある意味大道芸のあるべき姿がそこにあります。ほうっておいてもお客さんが集まってきてしまうオン部門だとそういうひたむきさを忘れてしまいがちになるんですよね。すごく反省させられるところがありました。

比較的恵まれた環境でパフォーマンスに取り組める今、守りにはいっちゃ意味ないね。もう一度初心に戻ってスタートです。
2004年11月18日(木) じゃないですか
「・・・じゃないですか。」っていうものの言い方はやめて欲しいね。」
って先週のトリビアの泉でタモリさんが視聴者からのはがきに噛み付いてました。確かにちょっと気になる「私って何々じゃないですか。」という言い回し。例えば「私って結構人見知りするタイプじゃないですか。」など。本当にお互いを分かっている人に対して使うのなら構わないのですが、初対面の人からいきなり言われると、「いやいや、私あなたのこと知らないですから。」と言いたくもなります。ファミレスなどでよく聞く「コーヒーはアイスでよろしかったでしょうか。」という言い回しもこれに似たような感覚があります。勝手に決め付けられているような、知らない知識を無理やり押し付けられているような。受け取り方によっては随分傲慢に感じてしまう言葉です。

ところがよーく考えてみると英語の中にもこれと全くおなじ言い回しがあるのです。外人が会話の合いの手のようによく使う「you know」という言葉。二言目には「you know」、言葉に詰まったときも「you know」、相手が本当にそのことを知っているか知っていないかなど一切関係なく使われる点ではまさに「じゃないですか」と同じ感覚です。しかし英語になるとフォーマルにもインフォーマルにもむしろ会話の中に溶け込んでいると思えるほど頻繁に使われ誰も違和感を覚えません。日本人でも英会話をしているときこの台詞をさりげなく言うととたんに「なんか英会話ができる人」っぽくなってしまうのは面白いものです。

「you know」と添えるだけで、これは私とあなたの共通認識でしょという暗黙の空気が出来上がってしまう、ディベート好きな欧米人が議論を自分のペースに巻き込むために開発した魔法の言い回しなのかもしれません。英語で使えばできる人だけど、日本語で使うと嫌味な人になってしまう、これってやはりお国柄なのでしょうか。
2004年11月25日(木) illustrator
頭脳クリック問題集の挿絵がちょっときれいになったと思いませんか?最近Adobeのイラストレーターの使い方を覚えたからです。最初はちょっととっつきにくい印象があったのですが、使い慣れると実に便利なソフトで数学でつかう複雑な図形なんかも正確、きれい、自由自在にかけてしまいます。これを使い出すともうペイントには戻れませんね。

昔もイラストレーターの使い方を覚えようとしていた時期があったのですが、そのときはちょっとやってすぐに挫折してしまいました。挫折したというよりも面倒くさくなってやめてしまったという感じです。ところが今回は2,3日であっという間にある程度の機能を使いこなせるようになってしまいました。その違いは使った解説本にあるように思います。

前回の解説本はメニューバーやツールバーの1つ1つで章や項をつくり、それを詳細に解説する方式をとっていました。これはある程度使いこなせるようになった人がその機能をより深く学ぶには都合のいい方法ですが、初学の段階からこれを読んでいこうとするとかえって全体像がつかめなくなってしまう欠点があります。もちろん都合よいところを拾い読みしていけばよかったのですが、僕の性格上本は最初から一言一句もらさずきっちりと読んでいかなければ気がすまないのです。それをしていると深みにはまって前に進めなくなってしまい、結局それに飽きて触らなくなってしまいました。

しかし今回選んだ解説本はより実践的な内容で具体的な作品を作っていきながら機能を覚えていくという方式をとっていました。どうやら僕の性格にはこのやり方はぴったりだったようです。結果が残るのは楽しいですし、基本的な操作の使い方を一通り教えてもらえれば、そこから自分で発想を膨らませていろいろな応用例を考え出すことができますし、そのほうがずっといい学習になります。

やっぱりどう教わるかっていうのは大切なんだなと実感。



我が家のがんちゃん
2004年11月30日(火) スウィングする人
この間ひさびさに映画館に行きました。「ハウルの動く城」を見る気満々だったのですが、余りの人の多さに断念。仕方なくすぐ隣でやっていたスウィングガールズを見る事にしました。

まあおそらくこの手の映画だったらこうなるだろうというほぼ予想通りの展開でした。うーん、とはいえ割と嫌いじゃないんだな。こういうベタなのも。映画館を出るときにはノリノリでジャズを口ずさんでしまいました。面白いっていうよりも気持ちいい!っていう感じの映画です。

強引な展開もテンポがいいとすっと入ってくるのが不思議ですね。印象に残ったこんなシーンがあります。5人の女子高生がストリートでジャズを演奏をしている。それを目撃した他の女子高生たちが、タクシーで楽器屋にとんでいきそこで楽器を買い、そして5人の後ろに合流して、いつの間にか大人数での演奏が始まっている。まずありえない展開。そんな短時間で準備ができるのかとか、いつの間に練習したんだとかつっこみ出せばきりがありませんが、ジャズの演奏に合わせ小気味よく場面が展開していくため、不思議に違和感を感じない、つまり映像表現としてはちゃんと成立してしまっているのです。

普通構成を考えるときは時系列を意識し、無理のない矛盾のないものを目指そうとしますけど、なるほどこういう作り方もあるのかと感心したのでした。たぶんそのうちテレビでもやるんだろうから、見てない人は是非どうぞ。
yosuke@juggling-donuts.org
 
 
 

Akiary v.0.42