池田洋介日記帳
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2003年7月3日(木) 知っていること
1週間ほど前、Yahooニュースのサイエンス欄に、上空に向かって登る巨大な稲妻(?)が発生する自然現象が発見されたというニュースが載っていました。これについてのある科学者のコメントがなかなか面白かったです。「我々は上空のことなら何でも知っていると思っていた。しかしこれほどの現象が今まで発見されずにいたなんて驚きだ。まるで人体に新しい臓器が発見されたと言っているようなものだ!」。

今日のYahooのニュースにもチリで謎の巨大な漂流物が見つかったという記事がありました。その正体も今現在科学者たちが調査しています。

こういう記事を読むにつけ、果たして自分はこの世界のことをどれほど知っているのだろうと思いなおしてしまいます。雲の上、海の中、自分の体の中で起こっていることですら、与えられた知識を都合よく単純化して、極めて限定された想像力の中で「分かったつもり」になっているに過ぎないのだろうなと思うのです。

高校の物理の教科書に書いていたニュートンのこんな言葉を思い出します。
「我々は大海原を前にして、海岸できれいな貝殻を拾い集めて遊んでいる子供のようなものだ。」
2003年7月7日(月) 統計の罠
今日のYahooニュースから
継続が幸運を呼ぶ−。宝くじで1000万円以上の高額当せん金を手にした幸運な人の約6割が、10年以上購入を続けていた“ベテラン”だったことが7日、みずほ銀行宝くじ部が発表した2002年度の「宝くじ長者白書」で分かった。」
思わずなるほどと思ってしまいそうですが、この論理のおかしさに果たして何人の人が気づいているのでしょうか?この文章はそれこそ世の中に掃いて捨てるほどある「統計の罠」です。

「1000万円以上の当選者の6割は10年以上宝くじを買っていた」からといって「継続が幸運を呼ぶ」なんて結論には全く結びつきません。そもそもの調査母体の"ベテラン"の割合が明示されていないからです。例えばこの調査をした母体の7割が10年以上宝くじを買いつづけている"ベテラン"だったと仮定してみれば、この調査結果は逆に「継続が不幸を呼んでいる」皮肉な結論をもたらすことになります。

同じような例で昔、警察署がだしたこんなキャッチコピーのポスターがありました。
「交通事故死亡者の約7割がシートベルトをしていませんでした。」
これが事実だとしてもシートベルトの安全性は全く保障されないことは先に述べたとおり。

ちなみにこの手の「詭弁」が最も上手いのは実は予備校業界かも。駅にいけばこんな看板をいくらでも目にしますからね。
「司法試験合格者の約9割が○○予備校に通っていました!」
2003年7月13日(日) 刺激
今週末は立て続けに2つの公演を見てきました。

1つは小林賢太郎プロデュース公演の「SWEET7」。ラーメンズの舞台とは違って、ちゃんとしたセットがある演劇です。ケーキ屋さんという固定された空間で繰り広げられるコメディーなのですが、小林賢太郎の台本と構成の見事さに改めて打ちのめされました。ああ、すべての台詞がリズムを持っている!絶妙のテンポ、言葉選び。3時間に及ぶ公演が全く時間を感じさせませんでした。

もう1つは「草原の風」というダンスミュージカル。本物のバレエを生で見るのは初めてでしたが超人的な体の動きにはかなりビックリしました。演出も実に様々な志向が凝らされていて舞台の奥の深さを感じました。

本当に良いものを見たとき、僕は一刻も早くその場から立ち去りたい衝動に駆られます。(実際どちらの公演も終演のアナウンスとともにアンケートも書かずに足早に会場をでました。)その余韻をなるべく1人で味わいたいというのは1つの言い訳で、正直な話をすれば若干の敗北感を感じてしまうからです。

「僕にこれ程のものは絶対に作れないのではないだろうか?」

でもそれを認めたくない、そんな身のほど知らずな負けず嫌いの虫がどうやら僕の中にいるみたいです。でも結局それが常に僕を動かす原動力になっているんだなと思います。

8月に生まれて初めての自主公演を行います。上の2つの公演とは比べ物にならないほど小さな劇場です。しかしこの場所を僕のスタート地点にしてやろうじゃないか。ちょっと大きなことを言い放っておくと、見に来なかった人を心から後悔させるようなものを作りますからそのつもりで。(ちなみに今ビールを飲んでいるのでそのつもりで)。

いつか、何を見ても堂々とアンケートを書いて出て来れるようになりたいな。(多分ありえないけど)
2003年7月28日(月) 割り勘機
かなりどうでもいいことですが今日王将でご飯を食べていてある発明をひらめきました。その名も

割り勘機

王将のレジのところに「お会計はまとめてお願いします。」って書いてあったのをみて、ふと考えました。5人くらいでやって来て、1人がまとめてお金を払い、全員から会計を徴収するのってかなりめんどくさいですよね。返す小銭がたりなかったり、そうかと思えば最終的にやたら小銭が増えたりします。

そこで両替機のような機械で、いわゆる「割り勘」の仲立ちをしてくれる機械があったら便利ではないかなと。まず徴収したい合計金額を入力。さらに割り勘にする人数を入力すると1人分の金額が計算されて表示されます。それから1人ずつお金を入れていき、つり銭も自動的にでてきます。全員分の会計が終ったら「精算」ボタンを押すと、徴収した合計金額がでてくるという具合。

居酒屋さんとかおばちゃんたちが集まる喫茶店とかに一台おいてあれば結構需要がありそうだけどどうでしょう?でもひょっとして「割り勘」って関西だけの文化だったりして。
yosuke@juggling-donuts.org
 
 
 

Akiary v.0.42